現代社会では切っても切れない電気。
何気なく使っている電気ですが、実は想像以上に危険なものです。
どれくらい危険なものなのか調べてみると、そこに目には見えない電気の怖さがありました。
感電とは
感電とは体に電流が流れてダメージを受けることです。
死にボルト
あまり知られていませんが、低い電圧(100V以下)でも感電死する危険性が潜んでいます。
日本電気協会では人が接触したとき許容できる電圧を定めていて、
- 人が著しく濡れている状態などでは25V
- 通常の状態では50V
となっています。
『死にボルト』は42Vでも濡れた体で感電すれば死の危険があることを意味していて、電気の安全講習などではよく聞く言葉です。
そう考えると一般家庭では当たり前の100V電源も使い方を誤れば、非常に危険なわけです。

身近な6600V
高電圧(6600V)の場合は電線に触れなくても近づくだけで感電する可能性が高く、感電すると死に至るケースが多いようです。
高電圧と聞くと身近になさそうですが、実は街中を張り巡らされている電線は6600Vが配電されていて、家の近くの電柱で100Vや200Vに変換されて供給されています。
電柱の一番上を通っているのはほとんど高電圧です。
災害時、切れた電線(6600V)に近づかないでくださいと言われているのはこのためです。
感電する電流の単位はmA(ミリアンペア)
実は感電したとき、どれくらい人体に影響を与えるかは電流で決まります。
電流ごとの人体に与える影響は次のとおりです。
電流値 | 人体への影響 |
1mA | 電流を感じる |
5mA | 痛みを感じる |
10mA | 我慢できない痛み |
20mA | 痙攣し、動けない |
50mA | 短時間の感電でも危険 |
100mA | 致命的 |
私が驚いたのは、感電電流の小ささでした。
洗濯機などモータを使う家電の規格を見てみると、電流値はA(アンペア)で表記されています。
つまり、感電電流の1000倍の単位で動作しているんです。
危険な場所を直接触れることはまず無いので心配することはないですが、怖いですね。
安全対策
ここまで、電気の危険さをまとめてみましたが、何より感電防止策をしっかり行うことが重要です。
感電防止策はたくさんありますが、
- 濡らさない、湿ったところで使わない
- アース線を取り付ける
- 切れた電線には近づかない
などを日頃から注意することが大切です。
まとめ
今回調べてみて電気の怖さを感じる一方で、この危険さを少しでも理解することが感電事故の防止に繋がると思いました。
災害時の電線には注意しましょう。